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尊富士と大谷選手 (住職のブログ 未分類

2024/03/31 (日)

3月24日、大相撲春場所で尊富士が110年ぶりとなる、新入幕初優勝という歴史的快挙を成し遂げた。尊富士は、前日の取り組みで足を負傷し、救急車で病院に運ばれ、千秋楽の出場が危ぶまれていた中での優勝だけに、より一層の感動を呼んだ。尊富士の速攻相撲は魅力的で、東北青森が生んだ角界のスピードスターとして、大相撲を大いに盛り上げてもらいたい。今場所は、もう一つ嬉しい出来事があった。それは、時疾風(ときはやて)が宮城出身力士として、五城桜以来27年ぶりの新入幕を果たしたことである。こちらも来場所の活躍を楽しみにしている。
 一方、東北岩手が生んだ野球界のスーパースター大谷選手は、ドジャース移籍でスポーツ選手として世界一の高給取りとなり、そして結婚と前途洋々と思われた。しかし、通訳の水原一平氏の違法賭博に巻き込まれ、水を差されてしまった。「好事魔多し」(良い事にはとかく邪魔が入りやすい)とはよく言われるが、世の中甘くないことを改めて思い知らされた。お釈迦様はこの世は「四苦八苦の娑婆」であると教えている、つまり、人生には苦労が付きものである。大谷選手が、この苦境をどう乗り越えるのか注目である。
 このスキャンダルが明らかになったのは、韓国での開幕戦である。開幕戦でのベンチの中の水原通訳の様子がいつもと違い、顔色が悪く肌がカサカサで、どこか体調が悪いのかと見ていた。すると、突然「水原一平氏との契約解除」のテロップが流れた。一体何が起こったのか、ただ驚くばかりで信じられないニュースであった。大谷選手と二人三脚で今まで頑張ってきた姿を見ていただけに青天の霹靂であった。その後、水原通訳は「ギャンブル依存症」であることを告白し、違法賭博で多額の借金を作り、それを大谷選手が肩代わりして支払ったとの報道で、大騒ぎとなった。しかし、3月26日大谷選手が水原通訳の話がウソである事を表明し、ようやく鎮静化した。
 先週一週間は、日本の国技である大相撲の尊富士の110年ぶりの衝撃的な優勝、米国の国技であるベースボール大谷選手のスキャンダルと、大変な7日間であった。それにしても、水原通訳の仕業は万死に値する。大谷選手がこの悔しさをバネにワールドシリーズ制覇という、最高のシーズンを送ることを願っている。

ウクライナ戦争と日露戦争 (住職のブログ 未分類

2022/04/30 (土)

4月24日は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから丁度2ヶ月、プーチン大統領が数日でウクライナを占領し、領土と主権を奪う作戦は、見通しの甘さから大失敗に終わった。その象徴が、3月にブチャで行ったロシア軍による民間人への大虐殺で、いくらロシアがフェイクニュースと詭弁を弄しても、今の時代通用しない。宇宙から人工衛星、地上ではスマホによる撮影と、検証できる多くの証拠が残されている。プーチン大統領が、「ロシア正教会」のトップであるキリル総主教と二人三脚で目指した、大ロシアの目論見は白昼夢で終わりそうである。

この大義名分なきウクライナ戦争の行く末は、4月13日に起きた黒海艦隊旗艦「モスクワ」が、ウクライナ軍のミサイル2発によって撃沈されたことが暗示している。この出来事は、日露戦争が始まった1904年の4月13日に、旅順港外でロシア極東太平洋艦隊旗艦「ペトロパブロフスク」が、日本海軍によって撃沈されたことを想起され、縁起が悪い。翌年には、ロシアバルチック艦隊が日本海海戦において、東郷平八郎率いる日本海軍によって完璧なまでに撃破され、ロシア敗戦につながった。日本勝利は世界を驚かさせ、ロシアに長年に苦しめられてきたフィンランドでは、東郷ビールが発売された。

 今回の戦争で興味深いのは、ドローンが重要な役割を果たしていることである。そもそもドローンは、80年以上前の第二次世界大戦の際、軍事利用目的として英国と米国で開発で始まったといわれている。ところが、1980年代から民間で様々な利用目的として活用されたが、本格的な軍事利用が始まったのは、21世紀になってからである。今、ドローン兵器として有名なのは、トルコが開発した「バイラクタルTB2」で、ロシア軍を大いに苦しめている。一方、ロシアが軍事技術を結集して開発された、無人偵察ドローン「オルラン10」の心臓部には、市販の日本製ラジコンエンジン、カメラ、バッテリー等が使われているのには驚いた。これでは、米国を筆頭に西側の最新技術の武器を提供されているウクライナに、勝つことは難しいと思っている。

 このまま戦争が長引けば、ロシアは日露戦争の二の舞になるのではないのだろうか。

韓国の正念場 (住職のブログ 未分類

2019/07/31 (水) 晴れ

7月1日、日本は韓国に対し安全保障上脅威となる、半導体などの製造に必要な3品目(フッ化水素・フッ化ポリイミド・レジスト)の「輸出管理の見直し」を発表した。これに対し韓国は、早速WTOに提訴し一般理事会で日本批判を行ったが、加盟国からの賛同を得ることができなかった。これ以外にも、あちこちで世界世論戦を展開、国内では日本製品不買運動や安倍首相への批判と、反日運動をエスカレートさせている。今回の措置は、あくまで「輸出管理の見直し」で禁輸措置でないことが、正確に伝わっていないのが残念である。
朝鮮には「駄々をこねれば餅が一つ多くもらえる」ということわざがあるが、国を挙げて駄々をこねて餅を要求しているようで、困ったものである。日本の今回の措置は、グリーン車(ホワイト国)から普通車(一般国)に乗り換えてもらいますという話で、乗車拒否をしているわけではない。要するに貴国の今までの実績に鑑み、グリーン車には乗車できなくなったということである。今、貴国が行うべきことは、なぜグリーン車に乗る資格がなくなったかを反省することで、反日運動をやっている場合ではない。
韓国は、儒教の優等生と自認しているのだから、『論語』の「吾日三省吾身」(日に三度反省すること)ことの大切さを学んでいるはずである。相手にばかり反省を求めるのではなく、今回の出来事は自ら反省しなければならない事案であることを、冷静に考えて欲しいものである。なぜ、戦後の「漢江の奇跡」を成し遂げ豊かな国になったのか、豊かになれるよう応援した日米の存在を忘れてはならない。
文政権は、親北・反日米のスタンスで政治を行っているが、日米にそっぽをむかれれば大変な事態になることは、火を見るよりも明らかである。豊かな国として生き残るのか、北朝鮮のように貧しい国になるのか岐路に立っている。韓国は、何でもやり過ぎる傾向があるので心配である。国の行く末を決める正念場であることを、しっかり認識しなければならない。

東北GO (住職のブログ 未分類

2016/07/30 (土) 晴れ

 

7月1日、仙台空港が国内で初めて民営化され、東北の空の玄関としての役割が期待されている。東北は、訪日観光客数で、全国に大きく遅れを取り、インバウンド効果の恩恵に、まだ与ることができていない。東日本大震災や原発事故の影響があったにせよ、余りに寂しい現状である。
 先月、函館と高野山を訪れる機会があったが、外国人観光客の多さに驚いてしまった。函館の五稜郭では、中国人観光客が多かったので、タクシーの運転手さんにその理由を聞くと、中国の多くの主要都市との間に、国際便が飛んでいるとのことであった。東北の空港との差に、愕然とさせられる旅であった。
 一方、高野山は様々な言葉が飛び交う、国際色豊かな場所であった。標高千メートルの山深い盆地に開けた仏教都市は、多くの寺院が立ち並び、広大な墓地に20万基を超える墓石が立ち、壮観な光景であった。墓地には、織田信長や豊臣秀吉といった歴史的人物のお墓が数多くあり、その中には伊達政宗公の一周忌に立てられた巨大なお墓もあった。お墓の前には鳥居が立てられ,神仏混交の世界を垣間見ることができ、学ぶことの多い旅であった。
 地元、仙台の観光名所といえば、政宗公縁の青葉城や瑞鳳殿であるが、もう一ヶ所、忘れてはならない場所がある、それは若林城である。現在は、宮城刑務所になっていて、「るーぷる仙台」(市内観光バス)のコースに入っていないが、刑務所内には二本の名木が眠っている。その名木とは、「臥龍梅」と「蟠龍の松」で、奇しくも中華圏の人が大好きな、「龍」の文字が入っている。この歴史的遺産を生かすには、若林城を公園化し、一般の人が自由に見られるようにすることである。そうすれば、仙台の観光名所として、「るーぷる仙台」のコースにも入れることができるだろう。
 東北には、若林城のように観光資源として眠っている、多くの歴史的遺産があると思っている。震災からの復興を後押しするためにも、これからの主要産業となる観光にもっと目を向け、本腰を入れなければならない。

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