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共同富裕 (住職のブログ

2021/12/31 (金)

12月27日、河北新報に「世界格差 コロナで再拡大」という記事が掲載された。その記事には、世界上位1%の超富裕層が世界全体の個人資産の37・8%、約4割を占めたと書かれていた。この数字は、世界がいかに不平等で、超格差社会なのかを示している。そして、コロナ禍でより一層この傾向が進んでいるとして、警鐘を鳴らしている。
 米国に次ぐ世界第2位の超格差社会の出現に危機感を持ったのが、中国の習近平国家主席である。中国共産党創設の目的は、貧困からの脱却と平等社会のの実現であり、超格差社会は想定外である。これを許せば、共産党の存在意義が問われることになる。この状況を改善するするために、「共同富裕」のスローガンが掲げられたのである。その象徴が、超富裕層への締め付け、不動産バブル崩壊で、習主席のこの政策が成功するのか、「神のみぞ知る」である。
 中国の驚異的な経済発展の始まりは、1979年の鄧小平の「改革開放」路線である。あれから40年、中国は世界第2位の経済大国に成長した。その結果、米国と並ぶ超格差社会となり、皮肉にも共産党が目指す理想社会とはならなかった。これを是正するために、鄧小平の「改革開放」を否定し、毛沢東の「文化大革命」に先祖返りするのか、「共同富裕」社会の実現には茨の道が待っている。
 「共同富裕」とは、個人の豊かさより社会の豊かさを優先し、平等な社会を理想とする。その根底にあるのは、共産党一党独裁を盤石にし、未来永劫この体制を維持することにある。「共同富裕」」を目指す政策を押しす進めめれば、経済は間違いなく衰退する。その時、中国社会にどんな変化をもたらすのか、興味深い。



 

満年齢と数え年 (住職のブログ

2021/11/30 (火)

11月28日、競馬ジャパンカップで3冠馬コントレイルが、有終の美を飾った。コントレイルは、ディープインパクトを父に2017年4月1日に誕生した、最強の4歳馬である。これからは種牡馬として、ディープの血統を残す大切な役目を果たすことになる。満4歳で引退するのは非常に残念であるが、将来の競馬界を考えると仕方がないのかも知れない。競馬界において、競走馬の年齢が満年齢になったのは2001年からである。人間界が満年齢を取り入れたのは、三歳児検診が本格的に始まった1961年なので、40年遅れで導入されたことになる。
 それでは、なぜ人間界が満年齢を取り入れたのかといえば、三歳児検診を数え年で行うと、不都合が生じるからである。数え年では、1月1日生まれの子供も、12月31日生まれの子供も、同じように正月で年を取るので、1年の差が出てしまい正確な比較ができない。満年齢ならば、誕生してから丸三年の誕生日で三歳になるので、同じ条件で発育状態を比較できるからである。そして、もう一つ大人にとっても数え年より1~2歳若く言える所から徐々に広まり、今では満年齢が主流になってしまった。
 一休さんの句に「正月や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」というのがあるが、「正月や」を「誕生日」に変えないと、数え年を知らない今の人には理解できないかも知れない。このような状況から、年回法要を1年遅れでする人も増えている。その理由として、満年齢で数える習慣から、亡くなった年を1ではなく0から数えるからである。本当に、困ったものである。
 本来は、お寺ではなく学校教育の中で満年齢は0から始まる基数詞の数え方、数え年は1から始まる序数詞の数え方であることを、きちんと教えなければならないのである。



不運と幸運 (住職のブログ

2021/10/31 (日)

10月27日、ロッテが楽天に敗れたため、オリックスが「がんばろうKOBE」を掲げた1996年以来、25年ぶりの優勝を決めた。昨シーズン両リーグ最下位チームがそろって優勝したのは、史上初である。オリックスの優勝は、18勝5敗の山本投手と13勝4敗の宮城投手の活躍がなければ、不可能だった。二人で貯金22は、8年前の楽天田中投手の24勝0敗、貯金24にはおよばないものの、この成績は予想外でうれしい誤算であった。
 一方、優勝をのがした楽天は、大リーグから帰ってきた田中を筆頭に豪華な投手陣で、期待どうりに活躍すれば、優勝をねらえる陣容であった。しかし、その中の一番の誤算は田中の4勝9敗で、優勝請負人にはなれなかった。それにしても、田中が投げる時はなぜか点が取れず、押さえても勝ちがつかないという「不運」が続き、正直言葉がなかった。田中は、8年前の24勝0敗で「運」を使い果たしたのかと、ふと思ったりもした。「運」とは、「人知では計り知れない身の上の成り行き」と言われるが、この「運」取り戻すためには何をすればよいのか、悩ましい問題である。
 今年、大リーグで大活躍する大谷翔平は、よくゴミを拾うことで有名である。なぜゴミを拾うのかといえば、他人の落としたゴミを拾うことによって、その人の「運」を頂くのだと説明していた。二刀流で大谷が残した前人未到の記録は、日々行ってきたゴミを拾いが「幸運」をもたらしたのだろうか、それにしても今シーズンの大谷は神懸っていた。日本人選手が、ベーブルース以来の二刀流で大活躍するとは、誰が予想できただろうか、「事実はマンガよりも奇なり」である。
 岩手県からは、近年なぜか大谷翔平・菊池雄星・佐々木朗希と怪物が次々とあらわれる。確か、総理大臣も山口県の8人に次いで、岩手県は5人の総理大臣を輩出している。かつて日本のチベットと言われた岩手県、これからは怪物が生まれる岩手県と言われるだろう。

 

 

 

 

菅総理金メダル (住職のブログ

2021/09/30 (木)

9月28日、政府は19都道府県に出されていた「緊急事態宣言」と「まんえん防止措置」について、30日をもって全面解除することを決定した。宣言と防止措置がどこにも出されていない状況は、4月4日以来半年ぶりである。この全面解除は、飲食業界や旅行業界の人達にとっては、待ちに待った朗報である。これまで我慢を強いられてきただけに、秋の行楽シーズンに間に合い、ホット胸をなで下ろしていることだろう。
 それにしても、9月の新型コロナウイルス感染者の激減は、東京五輪終了直後だけに、予想外の結果である。五輪反対だった朝日新聞をはじめ多くのマスコミや医療従事者は、菅総理の開催決断に懐疑的であった。しかしながら、結果は感染者激減となり菅総理の決断が、図らずも正解であったことが明らかになった。これまで、五輪開催は感染爆発を引き起こすと反対してきたマスコミや医療従事者は、予想が外れ戸惑いの表情を見せているが、どのような説明をするのか興味深い。
 なぜ、9月に感染者激減が起きたのか、これから様々な説明がなされると思うが、私は三つの要因があると考えている。一つ目は、ワクチン接種が思ったよりも速やかに順調に進んだ事、二つ目は、ワクチン接種後も欧米諸国と違いしっかりマスクを着用している事、三つめは、五輪のステイホームテレビ観戦で飲食や旅行をを控えたことにより人流が減少した事、である。何はともあれ、感染者激減は嬉しい誤算で、菅総理に金メダルである。
 この摩訶不思議な現象に、五輪が一役買うとは誰も想像できなかっただけに、退陣する菅総理には思いがけないプレゼントとなった。就任から1年、コロナ対策の不手際と説明不足を指摘されてきただけに、有終の美を飾ることができ、内心安堵していることだろう。菅総理は、言葉ではなく実行力で実績を残した総理として評価されるべきである。次の岸田新総裁が、どんなコロナ対策を打ち出すのか、お手並み拝見である。

 

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