ブログ

菅総理金メダル (住職のブログ

2021/09/30 (木)

9月28日、政府は19都道府県に出されていた「緊急事態宣言」と「まんえん防止措置」について、30日をもって全面解除することを決定した。宣言と防止措置がどこにも出されていない状況は、4月4日以来半年ぶりである。この全面解除は、飲食業界や旅行業界の人達にとっては、待ちに待った朗報である。これまで我慢を強いられてきただけに、秋の行楽シーズンに間に合い、ホット胸をなで下ろしていることだろう。
 それにしても、9月の新型コロナウイルス感染者の激減は、東京五輪終了直後だけに、予想外の結果である。五輪反対だった朝日新聞をはじめ多くのマスコミや医療従事者は、菅総理の開催決断に懐疑的であった。しかしながら、結果は感染者激減となり菅総理の決断が、図らずも正解であったことが明らかになった。これまで、五輪開催は感染爆発を引き起こすと反対してきたマスコミや医療従事者は、予想が外れ戸惑いの表情を見せているが、どのような説明をするのか興味深い。
 なぜ、9月に感染者激減が起きたのか、これから様々な説明がなされると思うが、私は三つの要因があると考えている。一つ目は、ワクチン接種が思ったよりも速やかに順調に進んだ事、二つ目は、ワクチン接種後も欧米諸国と違いしっかりマスクを着用している事、三つめは、五輪のステイホームテレビ観戦で飲食や旅行をを控えたことにより人流が減少した事、である。何はともあれ、感染者激減は嬉しい誤算で、菅総理に金メダルである。
 この摩訶不思議な現象に、五輪が一役買うとは誰も想像できなかっただけに、退陣する菅総理には思いがけないプレゼントとなった。就任から1年、コロナ対策の不手際と説明不足を指摘されてきただけに、有終の美を飾ることができ、内心安堵していることだろう。菅総理は、言葉ではなく実行力で実績を残した総理として評価されるべきである。次の岸田新総裁が、どんなコロナ対策を打ち出すのか、お手並み拝見である。

 

コロナ感染爆発 (住職のブログ

2021/08/31 (火)

8月28日、身延山久遠寺より9月27日~29日に亘って行われる予定だった、日蓮聖人御降誕八百年慶讃法要が、令和5年6月まで延期されるとの、お知らせが届いた。全国的な新型コロナウイルス感染爆発の為とはいえ、大切な宗門行事が御正当の年にできなくなり、出席を予定していただけに非常に残念である。当山でも、御降誕八百年記念事業として建立した山門の慶讃法要を、昨年4月と10月と二度延期した。何とか、今年の2月16日の日蓮聖人の誕生日に規模を大幅に縮小して挙行、やっと一区切りつけることができたことに感謝している。
     我が寺も宗門と同じように、新型コロナウイルスに振り回されたが、8月24日から始まったパラリンピックは、様々な障害を持った選手達の活躍で、コロナ禍の一服の清涼剤となっている。感染爆発最中でパラリンピック選手も大変だろうが、これを支える裏方の人達の苦労を思うと、頭が下がる。2020東京五輪は、パンデミックで開催が危ぶまれただけに、より一層記憶に残る大会になるだろう9月5日の閉会式まで、何事もなく無事に終わることを祈っている。
 今回の全国的な感染爆発は、副反応として若者のワクチン接種の必要性を認識させる効果があったようである。先日、渋谷で行われた若者向けのワクチン接種会場の大行列映像は、衝撃的であった。これまでのマスコミ報道では、「若者はワクチン接種に消極的」と言われてきて、それを信じた東京都は予約なしの接種を試みたが、予想外の人出て大きな混乱を招いてしまった。感染爆発は、医療従事者にとっては悪夢であるが、若者のワクチン接種率向上には追い風となっている。
 9月は、ワクチン接種スピードとデルタ株感染スピードの競争で、どちらに軍配が上がるか、勝負の月である。これからも新型コロナウイルスとの戦いで、菅総理の眠れぬ夜が当分続きそうである。

 

 

東京オリンピック (住職のブログ

2021/07/31 (土)

7月23日、第32回夏季オリンピック東京大会ほ、新型コロナウイルスの影響で1年延期となったが、無観客を条件に何とか開会式を迎えることができた。今回の東京大会は「多様性と調和」を掲げて、旗手に米プロバスケットボール選手八村塁、そして最終聖火ランナーに世界的女子プロテニス選手大阪なおみを起用した。開会式で驚いたのは、プロ野球の往年の大スターであったON王・長嶋が聖火ランナーとして登場した時である。
ONは、日本のスポーツ界における高度経済成長を象徴する2人であり、日本プロ野球の黄金時代を築いた功労者である。前回の東京大会(1964年)時代の代表としてのON、今回の東京大会の代表はハーフの八村・大阪と、57年の時の流れを感じさせるセレモニーであった。様々な批判はあるが、コロナ禍の開会式ということもあり華やかさはたりなかったが、日本らしさが出て合格点である。
今回のオリンピックは、出だしから絶好調で前回の東京大会の金メダル16個を上回り、コロナ禍で苦しむ日本社会に明るい話題を提供している。女子ソフトボールは米国を破り金メダル、野球のドミニか戦では逆転サヨナラ勝利、サッカー男子はフランスを4対0で破り決勝トーナメント進出と、大いに盛り上がっている。又、日本のお家芸である柔道は、連日の金メダルラッシュで本家の面目躍如である。柔道選手の闘魂は、新型コロナウイルスと戦う今の日本に求められる精神である。
29日、全国の感染者数が初めて1万人の大台を超えた。感染者数は大幅に増えているが、ワクチン効果のせいか重症者数や死者数はそれほど増えていない。マスコミは、感染者数ばかり取り上げ煽るので、どうしても冷静な判断ができなくなる。報道は、重症者数や死者数を交え、バランスよくしてもらいたいものである。世界的に感染拡大が続く今、オリンピック開催のリスクを取った日本、先進国としての矜持を持って、この大会を成功させなければならない。

 

 

日本の人口減少 (住職のブログ

2021/06/30 (水)

6月25日、総務省から2020年国勢調査の速報値が発表された。それによると、日本の人口は1億2622万人で前回調査の2015年から86万人減となった。日本の総人口が減少に転じたのは、2005年からでそれは18世紀以来の出来事であった。日本の総人口は、19世紀から20世紀にかけて、3千万人から1億2千万人と激増し、国土の狭い日本で増え続ける国民を養っていけるのか、心配された時代もあったのである。今となっては、懐かしい思い出である。
人口減少時代にあっても、一番人口が増え続けているのが東京である。現在の、都道府県の原形ができたのは明治21(1888)年だが、その時一番人口が多かったのは、今では考えられないが新潟県で、東京は4番目であった。当時は、江戸時代から続く米中心の経済構造だったので、米が多く取れる日本海側の人口が多かった。東北でも、宮城県よりも日本海側の山形県や秋田県の人口が多かったことからも分かる。米が多く取れるということは、豊かさの証であり、多くの人を養うことが出来たのである。
これから始まる本格的な人口減少社会は、日本社会にどのような影響をもたらすのか興味深い。昭和の高度経済成長が到来することは、もう期待できないことだけは確かである。しかし、人口減少は環境問題を考える時はプラスに働く。環境に一番負荷をかけるのは、人間だからである。その人間が減少すれば、CO2の排出量が減り、地球にとって好ましい環境が生まれる。地球がどれくらいの人口を養えることができるのか、90億とか100億とか様々な説があるが、神のみぞ知るである。
現在の地球の人口は70億、これでも地球温暖化問題が大きく取り上げられ、危機が叫ばれているのだから、将来が思いやられる。人間中心主義で、人口増が善であると考えるキリスト教の西欧諸国が先導する運動なので、人口減少の好影響にについては論じられない。日本の人口減少は、世界の環境問題解決の糸口になると考えている。

ページトップへ