住職のブログ

琵琶湖旅行記 (住職のブログ

2020/06/30 (火)

6月19日、新型コロナウイルス感染拡大で都道府県をまたぐ移動自粛要請が最後まで残った、一都三県と北海道が解除され、47都道府県で全面解除となった。又、無観客とはいえプロ野球も開幕したので、ファンにとって少しは日常を取り戻すことができる。しかし、世界を見渡せば感染拡大の勢いは止まらない。このような状況が続けば、来年の東京オリンピック開催も難しくなるだろう。
東京オリンピックは来年のことだが、実は私的に難しい問題を抱えていた。それは、昨年から決まっていた京都での16~17日の一泊二日で開く、毎年恒例の修業仲間との同期会の件であった。日程が全面解除直前ということで、中止するかどうか仲間と話し合った結果、会場を感染者の多い京都市内から琵琶湖畔のホテルに変更することで、何とか開催にこぎつけた。一年ぶりの再会で、夕食は琵琶湖を眺めながら大いに盛り上がり、コロナを忘れる楽しいひと時を過ごすことができた。
次の日は、西国13番札所の石山寺と14番札所の三井寺を参拝することができ、大変歴史の勉強になった。石山寺は、千年前紫式部が「源氏物語」を書いたと伝えられる「源氏の間」があり、悠久の歴史を感じることができた。三井寺は、天台寺門宗の総本山で17日はちょうど33年に一度しか御開帳されない秘仏、「如意輪観音坐像」の特別御開帳の初日という幸運に恵まれた。この秘仏は、後三条天皇(1034~1073年)が病気平癒を祈願された霊仏で、何とも言えない優美なお姿に感動し、コロナウイルス退散を祈願した。今回の旅は、もう二度と見ることができな仏様に巡り合うことができ、記憶に残る同期会となった。
琵琶湖への道中では、ガラガラの新幹線、外国人のいない京都駅、湖西線の乗客全員がマスク姿と、今まで見たことのない光景で、改めてコロナの影響力の大きさを実感させられた旅であった。

コロナ対策の妙 (住職のブログ

2020/05/31 (日)

5月25日、非常事態宣言が残った一都三県と北海道が解除され、全国すべての都道府県が解除された。4月7日に発令されてから50日余り、日本人は強制力のない自粛要請だけで感染者数を激減させ、しっかり結果を出した。そして嬉しいことに、プロ野球の開幕も無観客試合ながら6月19日と決まった。しかし、新型コロナウイルスとの終わりの見えない戦いは、まだまだ続くことを肝に命じなければならない。
日本のコロナ対策は、罰則付きの外出禁止令で都市封鎖を行った諸外国とは違い、強制力のない自粛要請だけなので効果を疑問視されたが、良い意味で期待を裏切った。2月のダイヤモンドプリンセス号の時、日本はそのうち武漢のようになる、3月にはイタリアようになる、4月にはニューヨークのようになると言われたが、そうとはならなかった。確かに、諸外国と比べると圧倒的にPCR検査が少なかったので、何か隠しているのではないかと批判されたが、感染爆発は起こさなかった。ここまで結果を出し続けた日本のコロナ対策に、ついにべドロスWHO事務局長も日本は成功したと評価した。
なぜ、日本は成功したのかミステリーと言われ不思議がられているが、ワシントンポストがその成功の理由を書いている。1.クラスターと重症患者優先の検査2.保健所の質3.三蜜の3つあげ、その中でも保健所の役割に注目している。保健所は、コロナ患者の交通整理をして、医療崩壊を防ぎ死者数を抑えた、その仕事の質を評価しているのである。日本のコロナ対策の妙(非常にすぐれていること)は、保健所にあるとみているのである。
新型コロナウイルスが世界中に拡大している今、最も懸念されるのは中国の動向である。マスク外交を通して、世界に影響力を強めようとして、米国との関係が険悪になっている。WHO・台湾・香港と次々と力を行使しているが、これをやり過ぎれば墓穴を掘るのでないかと危惧している。将棋の世界の格言に「高飛車で負けを引く」、相手を甘く見て序盤から高圧的な飛車を繰り出すと、逆に負けてしまう。高飛車外交の中国を見ていると、この格言を思い出す。
ナショナリズムを煽り過ぎれば地獄を見る、これは歴史の教えるところである。

コロナ 春の嵐 (住職のブログ

2020/04/30 (木)

4月28日は、例年当山では立教開宗と守護神祭を兼ねた春祭りの日であった。しかし、今年は4月7日の安倍総理の緊急事態宣言を受け、熟慮のすえ 初めて中止することを決めた。昨今の、コロナウイルス感染拡大の状況と檀信徒の健康を考えれば、致し方のない判断であった。先月の春彼岸は、外出自粛が緩んだせいか多くの参拝者で賑わっただけに、春祭り中止は残念無念である。
現在(29日)、宮城県の感染者数は88人死者数は0人であるが、世界に目を転じると感染者数・死者数は桁違いである。マスコミは、連日政府批判や危機感をあおっているが、もう少し冷静に日本と世界との比較をしてもらいたいものである。日本の死者数は、10万人当たりでみれば世界最小であり、PCR検査の少なさは気になるが、かなりコントロールできている。5月6日までに、全国の感染者数が二桁になれば、収束の兆しも見えてくる。もう少しの辛抱なので、ステイホームで頑張りましょう。  
今問題になっているのは、営業自粛が出ているにも拘らず、要請を無視続けるパチンコ店の存在である。店にも言い分はあるのだろうが、今は皆で我慢する時である。仏教では、我慢には時を待つという意味がある。営業し続け、店からクラスターが生まれれば、大批判を受けるのは必至である。そうなれば、コロナ終息後にパチンコ廃止の議論が出てくることが予想される。ここで、世論の反発を無視し続ければ、将来に禍根をのこすことになる。
コロナ終息後、日本のパチンコ店以外に問題になりそうなのが、世界的には中国のコロナウイルス感染拡大に対する責任問題である。先日、読売新聞に駐日中国大使が新型コロナウイルス発生時における中国政府の情報発信は、「透明でオープン」であったとの見解を掲載した。このような見解を、甚大な被害を受けた米国や欧州が素直に認めるだろうか、疑問である。最初に警告を発し、2月7日に亡くなった武漢の李文亮医師を「デマだ」として処罰した当局の一件をみても、とても「透明でオープン」だと言えない。中国が自らの正当性をアピールすればするほど、疑念を持たれることになるだろう。
中国は謝罪するのか、強行突破を図るのか注目である、共産党の命運がかかっている。

 

 

新型コロナと志村けん (住職のブログ

2020/03/31 (火)

3月24日、安倍総理とIOCのバッハ会長の電話会談が行われ、東京オリンピックの1年程度の延期が合意されたが、30日には来年7月23日開催が決定した。オリンピックの歴史で、戦争で中止になった例はあるが、延期は史上初である。これだけ、世界中に新型コロナウイルス感染が拡大している現状では致し方ない。それにしても中国の態度には、一言の謝罪もなく納得がいかない。隠蔽せずにもっと早く注意喚起していれば、これほど世界中に蔓延することはなかったはずである。
今、世界で一番悲惨なのはイタリアで、死者の数が一万人を突破してしまった。これから心配なのはアメリカで、世界経済への影響を考えると、恐ろしくなる。トランプ大統領に押さえ込んでもらいたいが、今のところ爆発的感染が収まる気配はない。先月のグランド・プリンセス号の時、アメリカのマスコミは日本の対応を散々批判したのだから、どんな素晴らしい対処法があるのか見ものである。
それにしても、先進国が感染爆発に苦しんでいる中、何とか持ちこたえている日本の粘り腰は、往年の貴ノ花を見ているようで、称賛に値する。なぜ、持ちこたえれているのか、様々な要因があるのだろうが、一つには花粉症があるのでないかと考えている。花粉症は、日本の国民病で目・鼻・口をマスク・ゴーグル等で防御する習慣が普段から身に付いている。この習慣が、新型コロナウイルス感染予防に役立っているのではないだろうか。疫学的にも、調べてもらいたいものである。
日本の感染爆発が心配されている最中、老若男女問わず愛されたコメディアン、志村けん死亡のニュースが報じられた。入院してまだ10日あまりで、新型コロナウイルスの犠牲となってしまったのには驚いた。最後に、この感染症の恐ろしさを、全国民に身をもって教えてくれたのだろう。もしかしたら、コロナ調伏の「人柱」になったのかも知れない。満70歳、早すぎる旅立ちに合掌である。南無妙法蓮華経

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