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新型コロナウイルスの闇 (住職のブログ

2020/02/28 (金)

2月27日、安倍総理は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、全国の小・中・高の一斉休校を要請した。この突然の発表に、教育関係者や保護者に動揺混乱が広がっている。先日、私の好きな番組「笑点」も、後楽園ホールの公開収録を中止すると発表したが、観客のいない「笑点」は、気の抜けたビールのようなものである。教育の世界にも、笑いの世界にも、新型コロナウイルスの影響が及んだことは、本当に残念である。
この新型コロナウイルスは、中国武漢市の海鮮市場から拡散したと言われているが、まだ確定されていない。世界各国の専門家から「新型コロナウイルスは、武漢の病毒研究所から流出した可能性がある」との見解が示されているが、中国当局は否定している。そんな中、18日のネットにアップされた、近藤大介氏の書き込みが興味深い。そのタイトルは、『新型コロナ、武漢「美人すぎる39歳の研究所長」が握る発生の謎』である。この美人所長王延軼氏は、2018年、弱冠37歳で中国病毒学の最高峰「中国科学院武漢病毒研究所長に就任した。この人事には。15歳年上の夫である武漢大学副学長の存在があるのではないかと、疑われている。
王所長は、1月2日に「最近、原因不明の肺炎が、すでに社会の騒動を引き起こしている。われわれは関連した業務を、現在進行している。衛生健康委員会が要求しているのは、メディア、インターネット、SNS,提携する技術会社などを含む外部に対して、今回の肺炎の状況を公布することを禁止するというこことだ」というメールを全職員に送っている。このメールを見ると、新型肺炎はこの時点ですでに問題になっていたのだが、中国当局が隠蔽したことが分かる。本来なら、最初に告発した武漢中心病院の医師李文亮氏と同じように、病毒学の最高責任者として、注意喚起しなければならなかった。皮肉にも、次の日1月3日には、李医師は当局から社会不安を煽ったという理由で、処罰されている。
これらの経緯を考えると、王所長が中国科学院武漢病毒研究所の所長として、相応しい人物であったのか疑問である。王所長は、17年前のSARS騒動の時はまだ学生で、現場の経験はない。武漢病毒研究所から新型コロナウイルスが流出したのではないかという疑惑と共に、なぜ弱冠37歳でこの研究所の所長になれたのか検証されなければならない。

 

春節の悪夢 (住職のブログ

2020/01/31 (金) 晴れ

1月25日は、旧暦のお正月春節(元旦)である。中国では、1月24日~30日までの7日間の大型連休だったが、「新型肺炎」の影響で2月2日まで延長された。この「新型肺炎」は、暖冬で国内消費が落ち込む日本にとって、福の神になるはずだった中国人観光客を、疫病神に変えてしまった。今年の春節は、「捕らぬ狸の皮算用」で、多くの産業とくに観光産業を直撃し、悪夢となってしまった。
それにしても、中国は17年前に情報を隠蔽し、世界を混乱させ批判を浴びたSARS(サーズ)の経験が活かされていない。SARSは、野生動物が感染源と言われるが、今回も同じような感染経路のようである。中国人は、四つ足で食べないのはイスとテーブルだけと揶揄されるが、せめて多くの人が集まる市場で生きた野生動物を売買するのは、禁止しなければならない。世界第2位の経済大国が、再びこのような災いを世界に拡散させたことを、大いに反省しなければならない。
日本は、元号が平成から令和に変わりお祝い気分のお正月も、この「新型肺炎」騒動で一気に吹き飛んでしまった。6ヶ月後にせまった、東京オリンピックが心配である。それまでに、何とか収束してくれればよいが、今の状況を見ていると不安になる。「好事魔多し」のことわざのごとく、良い事にはとかく邪魔が入ると言われるが、昔の人はうまいことを言ったものだ。中国は、軍備拡張や国威発揚には熱心だが、社会が経済大国にふさわしい姿になっていない歪の大国である。
東京オリンピックには、もう一つ心配なことがある。今年は、貞観地震(869年)以来といわれる東日本大震災(2011年)から9年になる。古文書「日本三大実録」に貞観地震の9年後、878年に関東に大地震の記述がある。奇しくも令和2年は、東日本大震災から9年で、7月には東京オリンピックが開催される。この記述と同じように、東京に大地震が来るかは「神のみぞ知る」であるが、念頭に置いておかなければならない。令和の門出は前途多難である。

 

 

令和の風 (住職のブログ

2019/12/31 (火) くもり

12月3日、天皇の即位最初の一代一度の祭事、大嘗祭に建てられた大嘗宮見学のため、初めて皇居を訪れた。皇居の中は広大で、よく手入れをされた植栽、そして外国人の多さには驚いた。平成の世が終わり、令和の時代が始まったことを実感させる、ひと時となった。令和の時代も平成と同じように、戦争のない時代であればと願うばかりである。
2020年は、日本にとって東京オリンピックが開催される大事な年であるが、東アジアはきな臭い。一番心配の種は、金正恩委員長率いる北朝鮮の動向である。北朝鮮は、年末までに米朝首脳会談を開くよう期限を切ったが、米国のトランプ大統領は無視である。来年11月の、大統領選挙で再選を目指すトランプ大統領が支持率を上げるため、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に軍事的圧力を加える一触即発の事態をを招きかねないか、心配である。
もう一つの心配は、反日政策を続ける韓国の文在寅大統領の動向である。12月24日に、1年3ヶ月ぶりに安倍総理との首脳会談を行ったが、最大の懸案である元徴用工問題に対する解決策が示されることもなく、見るべき成果はなかった。12月27日には、元慰安婦らが2015年12月の「日韓政府間合意」について憲法違反ではないかと訴えたが、韓国憲法裁判所は却下した。この合意が、憲法違反との判断が下されれば、昨年10月の大法院の元徴用工裁判で、日本企業に賠償を命じた判決とダブルパンチとなって、日韓関係は抜き差しならない泥沼に陥っただろう。
今、韓国は日本だけでなく米国・中国・北朝鮮と四面楚歌の状態である。ここで日本との関係が破綻すれば、低迷が続く韓国経済に致命的打撃となる。来年4月に総選挙を控える文大統領は、この状況を如何に打開するのか正念場を迎えた。平成時代は、韓国と北朝鮮との関係は逆風の連続であったが、令和の時代に何とか順風に変わることを願う、年の瀬である。

 

人生会議 (住職のブログ

2019/11/30 (土) くもり

11月26日、厚生労働省が「人生会議」の普及・啓発のため、PRポスターを公開したが、批判が噴出し一日で取りやめてしまった。「人生会議」とは、医療やケアや最期の迎え方について、家族と話し合い、自分の意思を伝えておきましょう、という趣旨の会議である。終活が広がる時代、自分だけではなく、家族と意思共有することの大切さを、㏚したかったのだろう。趣旨はよかったのに、その役割を果たすことなくお蔵入りとなってしまったのは、非常に残念である。
そもそも、㏚ポスターは、その気にさせるために制作されるものだが、「人生会議」ポスターから受ける印象は、その反対であった。人物の表情・色の使い方が暗すぎて、家族で話し合いたいというメッセージが伝わらない。病や死は苦しみなのに、ポスターも同じように苦しみを表現したのでは、よけいに苦しくなってしまう。結局、厚生労働省は総合的に判断して、これでは㏚の役割をはたすことができないと判断されたのだろう。
お釈迦さまは、この世は四苦八苦の娑婆であると説いている。四苦とは生・老・病・死で、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦の4つを加えて四苦八苦という。その中でも、死をどのように迎えるのかが、最も複雑で難しい問題である。歴史的に、死はけがれとして忌避され、話し合うものではなく、タブーの世界であった。しかし、豊かな長寿社会となり老後が長くなったことで、「人生会議」の必要性が認識され、㏚ポスターが制作されたのだろう。
今度、制作するときは、人物の表情や色を明るくし、穏やかな最期を迎える準備としての「人生会議」をイメージできるものにしてもらいたい。私自身、9月に初めて入院・手術をしたので、その内に「人生会議」をしなければと思っている。

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